鳥取市田島の一心堂鍼灸接骨院では、お一人お一人の状態に応じて治療法を選び、丁寧に治療致します。美容鍼だけでなく、冷え症や肩こり、頭痛、目の疲れ、腰痛、自律神経失調、むち打ち等、お身体の不調の際は、お気軽にご相談ください。

ターンオーバー

ターンオーバー



皮膚の生まれ変わりのことで新陳代謝とも言われます。

皮膚は、表層から表皮、真皮、皮下組織という3層で構成されており
ターンオーバーが行われているのは、表皮の部分です。

そして、この表皮は更に細かく4つの層に分かれており、表皮の部分で行われる細胞分裂によって新しくできた細胞が、上へ上へ押し上げられていくことをターンオーバーと言います。

表皮の4つの層

1.基底層

新陳代謝の出発点は、表皮の一番底の部分「基底層」の細胞分裂から始まります。
この基底層は、ケラチンやメラニン色素が生成されるケラチノサイトとメラノサイトという細胞から構成されており、ケラチノサイトから分裂した細胞(表皮細胞)が、すぐ上の有棘層へ上がっていきます。
メラノサイトで作られるメラニン色素は、太陽の紫外線が真皮まで達しないように、黒いカーテンとなります。
また、基底層は、真皮との境目にあり、傷が真皮に達した場合、完全に修復するのは難しいため基底層は、強い膜のように真皮を守るという役割も持っています。


血液から酸素や栄養分をもらって新しい細胞を作るため、ダイエットや偏食で栄養が偏ったり
蛋白質の不足や喫煙によって血行が悪くなったりすると、うまく表皮細胞が作れなくなります。

紫外線によってメラニン色素ができても、表皮の中にいる分には、約28日後のターンオーバー
一緒に体外へ出ていき、肌の色は元に戻ります。

しかし、年齢とともに機能が弱くなり、色素が真皮までいってしまうと、真皮にはターンオーバー機能がないため、基本的にはそこに残り続けることになり、これがしみとなります。
(真皮まで達した傷やしわの場合も同様なことが言えます。)



2.有棘層(ゆうきょくそう)

有棘層では、いらない成分を分解し形がだんだん扁平に。



3.顆粒層(かりゅうそう)

顆粒層では、素肌の潤いの決め手ともいえる、NMFや細胞間脂質を生成しています。


ここまでの1.基底層 ⇒ 2.有棘層 ⇒ 3.顆粒層のプロセスで約14日間
かかると言われています。



4.角質層

肌の一番外側にある角質層は、基底層から肌の表面にあがってきた生命力の無い細胞
(角質細胞)によってできており、この角質細胞は、やがて垢となってはがれ落ちていきます。
角質層は水分の貯蔵庫であり、その表面は、皮脂腺から分泌される脂分と汗腺から出た汗とが
混じり合って(乳化)できた皮脂膜のバリア機能のおかげで、みずみずしい状態を保っています。

保湿成分の不足などにより、角質層の水分が減ってしまった状態が乾燥肌です。

乾燥肌になると、角質層のバリア機能も弱まり、外界からの刺激が侵入しやすくなります。

こうなると、小さな刺激でも肌が反応してしまい、敏感肌になってしまいます。

角質層で角質細胞が、垢となってはがれ落ちるプロセスで約14日間かかると言われています。


ターンオーバーの乱れ

ターンオーバーの速度は、体の部位によって異なり、文献によっても異なりますが
約28日の周期が理想的なサイクルとされています。

しかし、一般的には、加齢とともに新陳代謝が低下し、30代~40代になると45日程度
かかると言われています。

そのため、加齢とともに傷の治りも遅くなり、しみも出来やすくなってしまいます。

また、角質層の厚さが増し、逆に表皮の角質層より下の層が薄くなるため、肌がくすんだり
硬くなったり、しわが出来たりもします。

逆に、顔の洗い過ぎや紫外線に当たり過ぎたり、角質ケアばかりしていると
ターンオーバーが早まり、肌荒れが起こる場合があります。

ターンオーバーは、遅すぎても早すぎても肌トラブルの原因となります。

ターンオーバーが早く乱れた肌は、核を持ったまま(不全角化)表面に押し上げられた状態となり
未熟な細胞のまま表面に上がり、ゴワゴワしている状態のため、水分を保持することが難しく
乾燥しやすくなります。

ターンオーバーを正常に保つためにも睡眠時間や規則正しい生活、バランスの取れた食生活
ストレスを溜めない等、基本的な日常生活習慣をもう一度見直してみることも大切です。



直前のページへ戻る

powered by HAIK 7.3.0
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional